カスタマイズは受けるべき?
ハンドメイド作家さんは、ものづくりが大好きですよね。
だからこそ、「こんなデザインにできますか?」
とお客様からリクエストをいただくと、つい「やってみたい!」と思ってお応えしたくなることが多いのではないでしょうか。オーダーメイドやカスタマイズの依頼は、お客様と一緒に素敵な作品を作り上げる楽しさもあって、嬉しいものです。
でも、ビジネスの視点から考えると、「カスタマイズ」には少し注意が必要です。「好きだから」という気持ちだけでどんどん引き受けてしまうと、後で自分が大変になってしまうことがあります。例えば、普段使っている材料ではなく、新しい素材を調達するために探し回ったり、仕入れのために追加の費用がかかったりすることがあるでしょう。また、デザインの変更を依頼されると、試作を繰り返して完成までに余分な時間が必要になり、結果として他の仕事や新しい作品づくりに使える時間が減ってしまうことも。
さらに、カスタマイズの要望に応える過程で、お客様とのコミュニケーションに多くの時間を割く必要が出てきます。細かな変更点や確認事項を何度もやり取りすることで、想像以上に時間がかかり、結果として本来の仕事量が増えすぎてしまい、気づかないうちに体力的・精神的に負担がかかることがあります。最終的には売り上げが増えないまま労力だけが増えたり、他のお客様の対応が遅れたりすることで、全体の作業効率や満足度にも影響が出る可能性があります。
お客様には素敵な作品を届けつつ、自分の負担も考えてバランスをとることが、ハンドメイド作家として長く楽しく活動していくコツです。自分の作品や時間を大切にしながら、お客様のご希望に無理なく応えるためのバランスを見つけることで、ハンドメイドライフをさらに楽しく充実したものにしましょう♪